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2006年6月27日火曜日

UML中級講座 第57回 ReadStructuralFeatureAction

現在使っている西新宿のオフィスは、駅からさほど遠くなく、周りも下町情緒が残っており、何といっても静かですので気に入っております。
近くには神田川が流れ、ぶらぶら散歩するにもなかなか良いところです。(足を伸ばせば、南こうせつとかぐや姫の歌碑もあるとか聞きます。)
歴史的にも古くから開けたところのようで、中野長者の伝説が伝わります。
この中野長者は相当の大金持ちであったらしく、成願寺という長者の屋敷跡に立てられたお寺の山号は多宝山と言い、立派な伽藍が残っています。
また、このオフィスをかつて借りていた会社(2社)は、後年上場をはたしたと言うことで、近所では縁起ビルとしても知られています。
しかしながら、最近はだんだんと手狭になってきたので、近々引っ越そうかと考え始めております。

さて、本日はReadStructuralFeatureActionを解説します。
UML1.Xの時代は、クラス構造が単純でしたので、単に属性を読み書きすれば良かっただけでしたが、UML2.0になって、構造化分類子が登場し、オブジェクトが内部構造を持つようになった結果、その内部構造を読むためのアクションが必要になってきました。それが、ReadStructuralFeatureActionです。

5−5−1 ReadStructualFeatureAction

入力ピンに置かれた対象オブジェクトのSturcturalFeatureで指定された値を読んで出力ピンに置くアクションです。
例えば、カプセル化クラス A1 の中にクラスA2が存在し、A2の属性Bをアクセスしたい場合、入力ピンにはA1のインスタンスを置き、SAtructuralFeatureは A1中のA2中のBを指定します。

歴史的には、UML1.5のReadAttributeActionを一般化したものです。
従って、対象オブジェクトの属性を読んで出力ピンに置くことも当然出来ます。(その場合、StrructuralFeatureは、属性名を指定します。)


図 11−07