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2006年6月15日木曜日

UML中級講座 第50回 BroadcastSignalAction

昨日は、来日中のOMG会長、マーク・ソーリー博士が、OCRESの説明をされると言うことで、会場の大手町まで行ってきました。
今回の来日スケジュール中には、BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)やSOA(ソリューション・オリエンテッド・アークテクチャ)の会合も開催されておりましたが、私自身の都合が付かず、OCRESの説明会にのみ参加してきました。
ソリーさんは、これまでもよく日本に来られておられましたが、特にこのOCRES(リアルタイム系、組み込み系スペシャリストの資格試験)は、日本の要望に焦点を当てたものであり、今後ますます日本で彼の姿を見ることができることでしょう。

さて、本日はInvocationActionの最後として、BroadcastSignalActionを取り上げます。

5−2−4 BroadcastSignalAction

BroadcastSignalActionは、シグナルのインスタンスを生成し、システム内のすべてのオブジェクト(*)に送信するアクションです。(その結果、ステートマシンの遷移が起こったり、アクティビティの実行が開始されたりしますが、それらについては、ステートマシン図およびアクティビティ図の章を参照してください。)

このアクションは送信が終了すると直ちに完了し、ターゲットオブジェクトからのリプライメッセージや戻り値は、全く無視されます。
(*注: 何をもって、すべてのターゲットオブジェクトとするかは、前提とするシステムのセマンティクスに依存します。)



図11−05