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2008年9月26日金曜日

OCRESブログ 第15回 ソフトウェア設計のトレーニング法 1

旅の途中に訪れた土地の名前の謂われについて関心を持った経験は、どなたにもあると思います。
筆者自身も、地名の語源にはかなり惹き込まれるものを感じます。
「信濃(しなの)」というのもそんな地名の一つで、かつて現地まで行って筆者なりに実地調査をして来たほどです。(わざわざ出かけて行ったのは、世の地名語源辞典の類いを見ても、今ひとつ納得できる見解がなかったせいです。)

「長野県」の地図を広げると、更級(さらしな)とか仁科(にしな)とか言った語尾に「しな」がつく地名が多い事に気づきます。
そして、もう少し見て行くと、その語尾に「しな」が付く地名の分布は、決して長野県中に散在しているわけではなく、特定のエリアに集中している事が分かります。
西は、安曇野北部の仁科から始まり、更級郡、埴科郡を通り佐久へ抜ける東西にのびる帯状の地域に集中しており、長野県北部や、諏訪より南側には殆ど存在しません。
中でも集中しているのが、太古の信濃国造の本拠と思われる現在の千曲市近辺で、「しな」地名に加えて、佐良志奈(さらしな)神社や波閇科(はべしな)神社と言った延喜式にも登場する古社も存在し、「しなの」の謎を解く鍵もこの辺にありそうです。
さて、この東西に延びた帯状地帯ですが、実は長野県内にとどまらず、さらに東側の群馬県へも延びており、多古碑で有名な群馬県吉井町には辛科(からしな)神社という古社があり、さらには、尾瀬の玄関口である沼田市には、片品川という川が流れています。
そして、古代この帯状に延びた地域に暮らしていた人たちは、何らかの共通の事象現象を見て「しな」と呼ぶ言語感覚を共有していたのではないかという仮説が思い浮かびます。

さて、この語尾が「しな」で終わる地名は、全国的にポツポツと、先に述べた帯状地帯ほど集中はしてはいませんが、ところどころに存在します。
有名なところでは、京都の山科(やましな)もその一つです。
そもそも、「しな」という言葉の意味の一つは棚とか段状になったものを示すもので、そこから転じて、上品とか下品と言った等級を表す意味になり、漢字で「品」、「級」、「階」、「科」という字が当てられて行くようになりました。
そして、京都の山科の語源ですが、これはこの地を流れる川の両岸に発達した階段状の地形、河岸段丘だと言われています。(山科は、昔は、「山階」とも書かれていました。)

そこで今度は、先ほど挙げた群馬県の片品川と辛科神社付近の地形を見てみましょう。(次のリストをクリックすると、グーグルマップへ飛びます。)

片品川付近の航空写真:


辛科神社付近の航空写真:

どうでしょうか? 見事なほどの河岸段丘の地形です(分かりづらい場合は、航空写真の尺度を変えてみてください)。
と言うわけで、「しなの」の謎も一件落着したかに思えます。が、しかし、残念ながら、そう簡単には事は終わりませんでした。
実は、長野県内の「しな」で終わる地名の多くには、近辺に河岸段丘がないのです。
(長くなったのでここで中断し、後編はまた)

ソフトウエア設計のトレーニング法 1
前回までのOCRESブログでは、ジム・クーリング博士の書かれた「組込みシステムのためのソフトウエアエンジニアリング」にそって、ソフトウエア工学の学習法を解説してきました。

ソフトウェア工学の最終の目的は、最終的には良質なソフトウェアを作る事にあり、様々な人が、技術者の教育方法を研究しています。
そして、この分野も他の工学分野と同様に、エンジニア教育は、本や座学だけでは不十分で、演習やケーススタディを取り入れなければダメであるというのが、共通の見解です。
そこで、このOCRESブログでは、ジム・クーリング博士が開発されたトレーニング・プログラムを順次、紹介したいと思います。

下の図は、そのトレーニング・プログラムの全体像、コースマップです。