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2008年11月2日日曜日

OCRESブログ 第18回 ソフトウェア設計のトレーニング法 4

「しなの」の語源 2

以前、「信濃(しなの)」の語源の話をしていて、途中で終わってしまった回がありましたが、本日はその続きを書きます。

前回、「しな」と言う語が付く地名は全国的に散在し、その多くは河岸段丘の地形が見られると言う話をしました。
(このブログを書いた後にもまた、友人のS君から、「東京の品川の語源も河岸段丘じゃないか?」と言う指摘を受けました。品川は目黒川の下流域の名称ですが、周囲の開発の関係で、元の地形が確認しづらくなっておりますが、その可能性は非常に高いと思います。)

ところが、不思議なことに、「しな」地名が集中する信濃では、河岸段丘と「しな」地名はほとんど一致しません。
ここで注意しなければならないのは、その地名がいつ命名されたか、という点で、例えば、「望月の駒」で有名な望月町のそばに、かつて浅科村と言う村がありましたが、この村の周囲に河岸段丘が見られないと言っても、語源的な議論には役立ちません。
というのも、浅科村は、浅間山と蓼科山の中間にあることから昭和30年代に命名された新地名であって、少なくとも千年以上前から存在する他の「しな」地名とは、区別する必要があります。

そこで、文献などで可能な限り古くから存在する事が確実な、「しな」地名を洗い出しましょう。
次をクリックすると、長野県内で、少なくとも平安時代から存在が明らかな「しな」地名を示した地図がポップアップします。(延喜式や三代実録などからピックアップ)

「しな」地名地図

図中で青色で示した地名が、古代から存在する事が確実な「しな」地名で、長野県内でも特定の東西に広がる帯状の地域に集中している事が分かります。
実は、この帯状の地域には、この図で示した「しな」地名以外にもたくさん「しな」が付く地名や神社が集中して存在するのですが、現存の文献では時代が確認できないため割愛しています。

さて、これらの地域に共通するものは何でしょうか?
好奇心に駆られて、今から十年ほど前に、この辺りを旅行がてら調べた事があります。

(次回に、続く・・・)

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このコースは、前回紹介した「UML2を使用したリアルタイム・ソフトウェア設計講座の後続篇、上級版になります。



応用編のため、オブジェクト指向やUMLの基本的な使い方が前提知識として要求されます。
既に、UML設計の経験はあるが、UMLの使用法をより向上させたい設計者や、UML使用上の実践的な技法を学びたい人が対象になります。

リアルタイムUMLの応用講座 アジェンダ

システム要件の分析と定式化

ー シナリオとユースケース
ー システムスコープと、直接的・間接的アクター
ー アクター・システム間の相互作用を図的にモデリング

システムとソフトウェアの要件を定義

ー システム・ユースケース・モデル
ー システム相互作用モデル
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巨大システムの設計

ー サブシステム・モデルの開発
ー パッケージとコンポーネント
ー 現実世界とのインタフェース; デバイスとソフトウェア間の相互作用

理念的なオブジェクト・モデルの開発

ー 理念的な環境下でのオブジェクトの関係、コミュニケーションと制御

仕様モデルの開発

ー 理念的モデルと実装モデルのミスマッチ
ー コンポジット構造、ポートと提供/要求インタフェース

並列処理システムとタスク・ベースの設計

ー 抽象的なソフトウェア設計の問題点
ー マルチタスキングの根本

実装モデル ー タスク・ベースの設計

ー 仕様モデルを実装モデルへマッピング
ー タスク間コミュニケーションの課題

実装モデル ー 実践的なシーケンシャル・モデル

ー シーケンシャルなコードで、オブジェクトの振舞の集まりを制御 ー 制御オブジェクト
ー アクティビティ図を用いたアルゴリズム(プロセス)の指定方法

コードの問題

ー 論理的/物理的モデル
ー ソフトウェア ー 構築と成果物
ー ソフトウェアの構造化とパッケージング
ー モデルの実装

分散/多重コンピュータのシステム

ー リアルタイムシステムのための多重コンピュータ・アーキテクチャ
ー ソフトウェアをハードウェアへマッピングする上での基準
ー 実践的な設計技法

事例研究

ー 統合アプリケーションの設計