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2006年6月23日金曜日

UML中級講座 第55回 TestIdentityAction

昨日、Mac OSの上でWindowsを走らせる話をしましたが、さっそく友人から、そんなややこしい事をせずに、初めからWindowsを使って書けばいいじゃないかと言う指摘を受けました。
当初から予想されたリアクションですが、それに対して答えるのは難しい問題です、と言うよりも、Windows使いの方に納得してもらえるような答え方がない、と言った方が正確でしょう。

筆者は、学生時代に、いくつかのパソコンを経て、往年の名機Apple IIにたどり着き、その素晴らしい設計思想に感動したくちです。
そして、卒業後入社したところで、これも名機として名高い初代IBM-PCに遭遇しました。
IBMは、現在ではPCを作るのを止めてしまったようですが、この初代IBM-PCは、その後20年以上にわたって、PC産業に多大なる影響を残しています。
Apple IIやIBM-PCには、単なる機械を超えた何かがあり、20数年経って登場したMacOSにも、その息吹を感じると言ったら、Windows使いの方には、納得して頂けるでしょうか?(無理ですね、すみません)

5−4−3 TestIdentityAction

入力ピンに置かれた2つのオブジェクトが同一のものかどうかを調べます。同一であればtrue、そうでなければfalseを出力ピンに置きます。

5−4−4 ReadSelfAction

すべてのアクションは、振る舞いもしくは振る舞いの一部であり、振る舞いは何らかの分類子の特徴です。(例えば、操作は何らかのクラスの特徴)
このReadSelfActionは、アクションが行われる主体(ホスト・インスタンスと呼ばれます)を、出力ピンに置くアクションです。
これは、パラメータの情報だけではアクションの主体が特定できない時などに、ホスト・インスタンスにアクセスするために付け加えられたアクションです。

また、親のオブジェクトが存在しないときは、振る舞いそのものがホスト・インスタンスとなります。

図11−06