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2006年6月2日金曜日

UML中級講座 第42回 コネクタ(コンポーネント図)のメタモデル

昨日に引き続き、コンポーネント図で用いられるコネクタのメタモデルについて解説致します。
モデリングの手法として、最初に形式やパターンを決め、その後に意味を細かく定義するというアプローチがあります。
これは、ソフトウエアのモデリングだけではなく、ビジネスモデリングにも用いられる普遍的なアプローチです。

そして、コンポーネントの定義にもこのアプローチが用いられます。
最初に複合構造図で、フレームワーク(形式)を定義し、コンポーネントはそれを継承して意味を付け加えて行きます。
なお、コンポーネントの最終的な表現対象は契約(別の言い方をするとサービス)です。
インターフェース条件さえ合致すれば、コンポーネントは契約(サービス)を実現します。
コンポーネントの章の始めにCBD「契約に基づく開発」のお話をしましたが(第29回参照)、この契約はソフトウエアコンポーネントだけではなく、ビジネスコンポーネントも視野に入れた形で定義されています。
以前「SOAについて」と言う表題で、SOAの4つのレイヤーに触れましたが、上から2つ目のレイヤー、「ビジネス・サービス・レイヤー」の主役はビジネス・コンポーネントです。このコンポーネントは、UMLのコンポーネントを拡張して定義されます。

4−2−2 コネクタのメタモデル

図08−03



コネクタは基本的に複合構造図で述べたものと同じですが(第26回参照)、コネクタの種類として(ConnectorKind)、アセンブリと委譲の2種類が追加されています。