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2006年6月1日木曜日

UML中級講座 第41回 コンポーネントのメタモデル

本日と次回の2回で、コンポーネント図のメタモデルを解説します。

4−2 コンポーネントのメタモデル

4−2−1 コンポーネント

図08−02



先に述べたとおり、コンポーネントは複合構造図で触れたカプセル化クラスを継承しています。
そして、提供インターフェースと要求インターフェースを持つことができ、実現のための分類子を所有しています。
図08−02の中の「realization」は、提供インターフェースや要求インターフェースと言う名前で規定される契約(別の言い方をするとサービス)を、分類子を用いて「実現する」と言う概念です。
このrealizationは、サービスを実現するために内部に包含する分類子(プロパティやコネクタ、本講座第25回参照)とカプセル化クラス自身との所有関係の間に挿入された形で表現されます。
つまり、カプセル化クラスは、単に、内部にプロパティやコネクタと言った分類子を所有していると定義され、コンポーネントでは、さらに、それら内部分類子との間に、(契約やサービスを)実現するための関係(「realization」の関係)を結んでいるという言い方が出来ます。
「realization」は、UMLモデル図上では、依存関係の一種として扱われます。