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2006年7月21日金曜日

UML中級講座 第74回 例外のメタモデル

まだ梅雨が終わらない様で、東京地方は朝からずっと雨です。
涼しくて過ごしやすいと言えば言えなくないのですが、梅雨が終われば、八ケ岳か北アルプスなどに出かけようと思っている身には、普段にもまして、夏の太陽が恋しく感じられます。

さて、本日は例外を扱うためのメタモデルを解説致します。

ExceptionHandler メタモデル

図12−23



ExceptionHandlerは、前回示しましたように、ジグザグの矢印で表現されます。
図12 - 23は、ExceptionHandlerのメタモデルを表しており、2つの実行可能ノード(ExecutableNode)と関係を持ち、1つが保護ノード(protectedNode)で、もう一方がhandlerBodyの役割を持ちます。

Bodyの入出力
Bodyに対する入出力を示すエッジを明示的に表現する必要はありません。
例外が発生した時には、保護ノードに対する入力と同じものをHandlerBodyが受け取り、例外処理が終わった後のBodyの出力が、保護ノードの出力として後続ノードへ渡されます。
従って、後続ノードの立場では、Bodyでの例外処理が終わった時点では、保護ノードでの処理が終わった状態と全く同じ様に見えます。

メタモデル図上の、ExceptionTypeは、例外の型を示す分類子です。(桁あふれや0による除算など)