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2006年7月5日水曜日

UML中級講座 第63回 変数アクション

SOA(Service Orientred Architecture)やOCRES(リアルタイム系、組み込み系)を学習する上では、MDA(Model Driven Architecture)の理解が一つのキーポイントになります。
そして、MDAの基礎を支えているのがメタモデルの考え方です。
本日は、第5章アクションの最後、変数アクションについて解説します。

5-7 変数アクション
図 11−17



変数アクションは、変数を扱うためのアクションで、ReadVariableAction、WriteVariableAction、ClearVariableActionの3つから構成されます。
(注)変数は、一度に複数の値を持つことが可能です。

5−7−1 ReadVariableAction

変数の値を読み取って、出力ピンに置きます。変数の多重度と出力ピンの多重度は一致している必要があります。

5−7−2 WriteVariableAction

変数の値を変更するアクションで、AddVariableValueActionとRemoveVariableActionの2種類からなります。

5−7−2−1 AddVariableValueAction

変数の指定された場所に値を付け加えるアクションです。insertAtが1である場合、先頭に値を挿入する意味になり、*は末尾に付け加える意味になります。
• 属性isReplaceAllがtrueの場合、変数から既存のすべての値を取り去った後に、値を付け加えます。

5−7−2−2 RemoveVariableValueaction

変数から、指定された値を取り除きます。
属性isRemoveDuplicatesがtrueの場合は、指定された値と同一のすべての値が変数から取り除かれます。(例え多重度の下限を下回る結果になろうとも取り除かれます。)
また、isRemoveDuplicateがfalseの場合は、何番目の値を取り除くのかをremoveAtで指定する必要があります。(removeAtは正整数、UnlimitedNaturalです。)

5−7−3 ClearVariableAction

ClearVariableActionは、変数から値をすべて取り除くアクションです。(例え、多重度の下限を下回る結果になろうとも、取り除かれます。)