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2006年7月13日木曜日

UML中級講座 第69回 コントロールノード

コントロールノードは、主に初級レベルでカバーされる分野ですで、本講座では、表記法の確認と、デシジョンノードの振舞いについて解説致します。

6-4 コントロールノード
❑ 図 12−09



図 A08


図12−09は、コントロールノードのメタモデル図を示しています。また、図A08は、各コントロールノードの表示例です。
• 各シンボルの名称は、(a)開始ノード (b)フロー終了ノード (c)フォークノード (d) ジョインノード (e)ディシジョンノード(分岐ノード) (f)マージノード(合流ノード)(g) アクティビティ終了ノード です。各ノードの振る舞いは、ファンダメンタルでカバーされる内容ですので、ここではメタモデル上に特徴のあるディシジョンノードについて解説します。

6−4−1 ディシジョンノード

ディシジョンノードは、一つの入力エッジと複数の出力エッジを持つコントロールノードです。
入力側、出力側のフローは、ともにコントロールフローであるか、もしくはともにオブジェクトフローであるかのどちらか一方であって、同一種類のフローが流れている必要があります。
また、出力側は必ず一つの経路のみが有効になるようセットしておくことが必要です。
図12−09のメタモデル図に表示されているように、ディシジョンノードには振る舞いが関連づけられています。
ディシジョンノードには振る舞いが対応しており、入力のデータトークンは、この振る舞いに渡され、この振る舞いの出力が各ガードに渡されます。
各ガードは、条件が満たされるときのみトークンを出力エッジに流します。(ガードの語源は、各出力エッジをガード(守護)しているところから来ています。)