この中級講座は、OCUPインタミディエート資格試験の受験者レベルの方を想定した内容です。
本日は、前回に引き続き、OCUPインタミディエート資格試験の出題範囲について解説したいと思います。
インターミディエート資格試験の出題範囲
インターミディエートの出題範囲は次のようになっています。
出題範囲サマリー (パーセント表示は、出題される問題の割合)
• ❑ 1.0 コンポジット構造図 15%
• ❑ 2.0 コンポーネント図 15%
• ❑ 3.0 アクションモデル 10%
• ❑ 4.0 アクティビティ図 15%
• ❑ 5.0 インタラクション図 15%
• ❑ 6.0 ステートマシン図 15%
• ❑ 7.0 配備図 5%
• ❑ 8.0 プロファイル 10%
メタモデルも出題範囲
ファンダメンタル資格試験とは異なり、インターミディエート資格試験では、出題範囲の詳細情報としてメタモデル図が指定されています。( 表中の<>内の数字は、本書掲載のメタモデル図の番号)
また、問題作成時に試験範囲とされているメタモデル図が、2005年の最終版仕様書では削除されていたり、変更が加わっているものがあります。本講座で使用しているメタモデルはあくまで最終版仕様書のものを採用しています。
これは、最終版の知識を身につけて試験に臨むべきであると言う考えに基づいています。
なお、すでに対象のメタモデル図が削除されているものや、大幅な変更が発生しているものについては、下記の出題範囲詳細のなかで<>内にコメントとして記入してあります。
(概念整理の過程で必要性が無くなったと判断されたものや、他のメタモデル図に吸収されてしまったものが該当します。個々のケースについて、暫定版からの変更の説明が必要と判断したものに関しては、各メタモデル図の解説の中で振れます。)
出題範囲詳細
❑ 1.0 コンポジット構造図
❑ 1.1 内部構造
• 1 構造化分類子 <09−02>
• 2 コネクタ <09−03>
❑ 1.2 ポートのモデリング
• 1 ポート <09−04>
• 2 コネクタ端 <同上図>
❑ 1.3 構造化クラス
• 1 クラス <09−05>
❑ 1.4 呼び出しのモデリング
• 1 アクション呼び出し <09−08>
• 2 トリガー <同上図>
❑ 2.0 コンポーネント図
❑ 2.1コンポーネントの基礎 <08−03>、<08−03>
• 1 コンポーネント
• 2 コネクタ
• 3 実現
• 4 他の概念
❑ 3.0 アクションモデル
❑ 3.1 アクション言語
• 1 アクション呼び出し(Invocation Actions) <最終版仕様書では11−04と11−05の二つ>
• 2 アクションの適用 (Apply Actions) <該当する図は、最終版仕様書から削除されている>
• 3 オブジェクト・アクション (Object Actions) <11−06>
• 4 構造特性アクション (Structure Feature Actions) <11−07>
• 5 リンク識別 (Link Identification) <11−08>
• 6 リンク読み取りアクション (Read Link Actions) <11−09>
• 7 リンク書き出しアクション (Write Link Actions) <11−10>
• 8 変数アクション (Variable Actions) <11−17 最終版仕様書では大幅に変更>
• 9 他の概念
❑ 4.0 アクティビティ図
❑ 4.1 アクティビティ図
• 1 オブジェクトノード <12−08>
• 2 コントロール <12−09>
• 3 パーティション <12−10>
• 4 他の概念
❑ 4.2 構造化アクティビティ図 <12−21>、<12−22>、<12−23>
• 1 構造化アクティビティノード
• 2 条件ノード
• 3 ループノード
• 4 他の概念
❑ 5.0 インタラクション図
❑ 5.1 インタラクション・フラグメント
• 1 結合フラグメント <14−07>
• 2 ゲート <14−08>
• 3 インタラクション・オカレンス <14−09 インタラクション・オカレンスは最終版仕様書ではインタラクション・ユースに名前を変更>
• 4 他の概念
❑ 6.0 ステートマシン図
❑ 6.1 ステートマシンの振る舞い <15−02>
• 1 状態と有限状態
• 2 疑似状態と終了状態
• 3 遷移
• 4 コネクションポイント参照
• 5 ステートマシン
• 6 他の概念
❑ 6.2 1リージョンのステートマシン <最終版仕様書ではメタモデル図は削除されている>
• 1 リージョン
❑ 7.0 配備図
❑ 7.1 アーティファクトとノード
• 1 アーティファクト <10−02>
• 2 ノード <10−03>、 <10−04>
❑ 8.0 プロファイル
❑ 8.1 プロファイル
• 1 プロファイル
• 2 エクステンション
• 3 ステレオタイプとメタモデル
• 4 プロファイル・アプリケーション
• 5 他の概念
暫定版仕様書と最終盤仕様書の差異
出題範囲が定められた段階と最終版仕様書が決定された段階では、主にアクションモデルに関しメタモデル図の変更が多くみられます。
本講義では、最終版仕様書での定義を中心に講義を行ってゆきます。
なお、上の表で、プロファイルに関して、メタモデル図が参照されていないのは、プロファイルがメタモデル自身を作成するためのメカニズムを提供するためです。(先走って言いますと、メタメタモデルでの話題です。)