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2006年4月23日日曜日

UML中級講座 第16回 複合構造図の例 続き

プロパティ

プロパティは図上で四角形で表されることから分かるように、何らかの分類子(もしくはインスタンスの集まり)を示しています。
ただし普通のクラス図と違い、プロパティは分類子の役割の方に重点を置いており、役割を重視してこれをパートと呼びます。(パートは役割名と解釈しても良いでしょう。)
例えば、図F05の内部構造に存在する4つのパート、即ち、「チューナー」「アンプ」[スピーカー」「電源部」は、何らかの電気回路を意味しています。
従って、これらの四角形はすべて「電気回路」という同一のクラスを表しているが、ただ、それぞれ役割が違うという風に解釈することも可能です。
さらに言うと、これらのクラスは、IC回路であっても、トランジスタ回路であっても、真空管回路であってもかまいません。
要は、この図は4つの役割を持つ分類子(プロパティ)から構成されていることを示しており、ここ数十年間の間に、真空管→トランジスタ→ICと構成部品は変遷して行ったが、基本的な役割間の関係や組み合わせ、パターンは共通であるいう風にも解釈されます。

図F05