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2006年8月7日月曜日

UML中級講座 第83回 コラボレーションとインタラクション図

最近は、IT業界も活況を呈してきており、どこの会社も大忙しのようです。
しかしながら、この好景気もかつてIT産業が経験してきたものと少し性質が違ってきているようです。
IT業界はかつては好不況の景気の波の影響をほとんど受けない業界として有名でした。
以前は、売上など毎年上がるのが当たり前で、前年を割り込むなんて言う事態は想像の外でしたが、しかしながら、今では珍しい事ではなくなって来ています。
そして、その好不況の波に最も影響を受けているのが、システム・インテグレーターの様です。
システム・インテグレーターは(日本では特に定額請負が多く)プロジェクト自体のリスクが高い上に、少し景気が悪くなると一番最初にストップするのが新規開発案件であるため、業態そのものが高リスクな体質になっています。
また、ハードウエアに続き、最近ではソフトウエアも値段が下がりつつあり、ものによってはただで、通常の商品より良いと言うものまで出回ってきております。
従って、どこのシステム・インテグレーターも生き残り策を熱心に巡らしているようですが、すべてに共通して見られる現象は、サービスに対する強い志向と言えるでしょう。

コラボレーションとインタラクション図

インタラクション・ユースは、コラボレーション・ユースと強い関係があると述べましたが、本日は、その表記例を見て行きましょう。

図C12は、コラボレーションが分類子に適用される様を表現しています。
コラボレーションWは、superAとsuperBと言う二つのクラスからなるパート(xとy)を持っており、クラスEの内部構造に示されるクラスAとBは、それぞれクラスsuperA、クラスsuperBを特化したものです。
クラスEは、コラボレーションWを適用したコラボレーション・ユースw1を持っており、xとyの二つのパートが
クラスのインスタンスである:Aと:Bに結びつけられています。
下の図は、それをインタラクション図で表現したものです。

図C12