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2006年8月3日木曜日

UML中級講座 第81回 インタラクション・ユース(2)

昨日に引き続き、インタラクション・ユースについて解説致します。

図C09は、インタラクション・ユースを呼び出す例です。
Establish Access("不正なピン番号”)と言う風に、インタラクション・ユースに入力パラメータを渡す事が可能です。
この図の場合、不正なピン番号を渡していますので、オプションのコンバインド・フラグメントは実行されずドアは開かれません。(ただし、厳密には、この図ではオプションの実行条件が明示されていませんので、曖昧な形になっています。)

また、出力パラメータの結果の値や、インタラクション・ユースが値を返す場合の戻り値を、コロン(:)の後ろに書く事が可能です。

図C09

図C10は、結果の戻り値が記述された例です。
まず、a_op_b自身がインタラクション・ユースであり、戻り値を返すことに注意して下さい。(戻り値の型Verdictは、判定結果(合否もしくはpassとfailを表すタイプです)
そして、戻り値自身が生存線としてインタラクションに参加しています。

動きとしては、まずa_util_bというインタラクション・ユースを呼び出す際、s1とwの2つの入力パラメータを渡しており、さらにwは出力パラメータとしても働き(入出力パラメータ)、その結果が12である事が示されており、さらにa_util_bの戻り値が9で返され、その値がxx.xcに代入されます。
その次の代替コンバインド・フラグメント(”alt"のオペレータを持つコンバインド・フラグメント)では、結果に応じて、a_op_bに値がセットされる事が示されています。

図C10