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2006年8月2日水曜日

UML中級講座 第80回 インタラクション・ユース

本日は、インタラクション・ユースについて解説します。

インタラクション・ユース

以前は、インタラクション・ユースは、インタラクション・オカランスと呼ばれていましたが、用語の一貫性の観点から改められました。
語感的には、オカランスは、イベント・オカランスに代表されるように、メッセージの送受信など、事象の発生に焦点を当てたものに使用され、ユースは、ユース・ケースやコラボレーション・ユースなどのように、役割に焦点を当てた場面で使用されます。
インタラクション・ユースは、感の鋭い方はお気付きと思いますが、コラボレーション・ユースと深い関係があります。
さらに言うと、コラボレーションの別の表現と見なす事が出来ます。
インタラクション・ユース内の参加者は、個々のインスタンスを表現しているのではなく、参加者の役割を表現しています。

図C08



図C08の図(b)は、インタラクション・ユースの表現例です。
この図のインタラクション・ユース"N"の参加者、":B"や":C"は、個別のインスタンスを表しているのではなく、インスタンスの役割を表象しています。
従って、インタラクション・ユース"N"が複数回呼び出された場合、登場するインスタンスは、呼び出される度ごとに異なっている可能性があります。(もちろん同一の場合もあります。)
個々のインスタンスは、呼び出す側が決定する形になります。