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2006年9月11日月曜日

UML中級講座 第91回 直交状態

直交状態 (Orthogonal State)

複合状態には2種類あります。
1つは単純状態(Simple State)と呼ばれ、前回の図D05の様に、リージョンが1つしか存在しないものです。
もう一つは、直交状態(Orthogonal State)と呼ばれ、複数のリージョンを持ちます。
図D08は、直交状態の例です。

図D08



なお、この直交状態(Orthogonal State)という名称ですが、他の分野では、恐らく、量子力学か幾何学でしか使わない単語だと思います。(先ほどWebでちょっと検索してみたのですが、正式な用語としてはこの2つの分野だけしかなさそうでした。)
語源的には、恐らく、量子力学の方が直接の親だと思いますが、数学と量子力学は用語がクロスオーバーして使用されていますので、これ以上の詮索は意味がないように思います。
何れにせよ、直交状態と言うのは、状態の集合が直交している、あるいは、任意の状態は、一つのイベントにより次の状態がただ一つだけ定義されていることを意味します。