ストラタジーナム メニュー

2006年9月6日水曜日

UML中級講座 第90回 複合状態

今週は、にいがた産業創造機構の高度IT人材育成支援のための研修で、新潟市内に滞在しております。
新潟県は、IT分野における先進の人材育成に大変熱心な県であり、筆者もここ3年連続して、講師を務めております。
昨年までは、新潟に来るタイミングが、台風の水害の直後であったり、大地震の直後であったりと、災害の直後に訪問するパターンが続いており(前回の研修の時は新幹線が止まっており、大きく迂回して新潟にたどりつきました)、今年も、来る前は、実は内心心配だったのですが、今回は天候にも恵まれ素晴らしい新潟を満喫することができました。

新潟県人と言いますと、まず思い浮かぶののは、その勤勉性です。事実、東京では、銭湯を経営している方の大部分が新潟出身であったと言う話を聞いたことがあります。(風呂屋は、かつては重労働できつい仕事として有名でした。)
また、個人的な体験としても、以前、越後湯沢にスキーに行った折、居酒屋で出会った人が、夏は農業を営んでいるが、冬場は、昼間スキー場でインストラクターをやり、夜は知り合いの店で皿洗いのバイトをしたあと、さらにコンビニの店番までやっていると言うのを聞いて、つくづく、その勤勉さに感心した事があります。
前回の研修では、地震の直後だったにも関わらず、被災地の方からも受講生の方がお越しになり、熱心に受講される姿を見て、感銘を受けました。
新潟県の企業も、粘り強く、社内にUMLを浸透させようと、毎年多くの受講生を送り込んで来られる所があります。

さて、勤勉性の話ばかりになりましたが、新潟県は食べ物も美味しい所です。
まず、日本酒が最高に美味しく、様々な種類のものが楽しめます。有名な所では八海山や越の寒梅などから、小さな蔵元が少量を出荷しているだけの(東京では)幻に近い銘柄のものまで、数多く存在します。

魚も、東京では出回らない「のど黒」が今旬であり、刺し身、焼き物、煮物と最高です。また、下越の村上市は、鮭の料理の種類が多いことでも有名です。

複合状態(コンポジット・ステート)

図D05は、複合状態の例を示しています。
ダイヤリングと言う状態の中に、さらにスタートとダイヤル途中と言う2つの下位状態(サブステート)を持っています。

図06は、内部のサブステートを記述するかわりに、隠されたサブステートが存在することを示す記号(数学の∞に似た形状のシンボル)を使って、複合状態であることを示しています。


また、図D07は、リージョンの表記例で、状態 S は、リージョン毎に別々の独立した下位状態と遷移を持ちます。