今週は、BPM関係の仕事でOMGの本部を訪問しております。
OMGの本部は、ご存知の方も多いと思いますが、米国マサチューセッツ州のボストンにあり、冬の気温は氷点下になることが珍しくなく、日本の感覚で言うと、雪のないスキー場に来たような感じがします。
ボストンは、人口はたいして多くないのですが、日本でも、そして世界でも有名な街です。
日本では、高校の歴史で習う「ボストン茶会事件」や「ボストンバッグ」で有名ですが、後者のボストンバッグは日本固有の呼び方で、ボストンでは通じないと、こちらが尋ねる前に現地のアメリカ人に教えられました。(よっぽど、良く聞かれるのでしょう)
ボストンバッグは、戦後の日本へボストン大学の学生が持っている姿が紹介されて、そこから命名されたようです。
さて、ボストンやその週辺地域は、名門大学が多く、マサチューセッツ州は別名、教育州と呼ばれるほどです。
先ほど挙げたボストン大学をはじめ、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)、また芸術分野ではバークレー音楽大学なども、このあたりにあります。(OMG本部のメンバーも、自然と、こう言うかしこそうな大学の卒業生が多いようです。)
アメリカの中上流家庭では、リベラルアーツの伝統を重んじる気風が残っており、幼少期から貧困を経験したことのない自分たちの子弟を、田舎の小さな街で一人暮らしさせ、文学や哲学、そして自然科学などをじっくりと学びながら、今後の人生の進路を考えさせたいと思う親が多いようです。(背景には、貧困は、人生の最善の教師という考え方があるようです)
そして、その後に、専門の職業教育(法学や医学、経営学、工学等々)を学ぶと言うコースが一般的です。
実は、こう書いていて、ふと気付いたのですが、日本の戦後の大学教育も、アメリカのリベラルアーツ重視の姿勢を模倣したものでありました。
個人的な体験を極端に一般化するようで、少し気が引けますが、筆者は、大学入学時は全員が教養学部に入り、その後、専門学部を自由選択できる仕組みの(リベラルアーツの考え方を忠実に再現したような形の)大学におりましたが、残念ながら、模倣したのは形だけで、中身は全く伴っていなかったような気がします。
これは筆者一人の感想ではなく、友人達もみな教養課程の内容に不満を感じていました。
筆者が教養課程で唯一有意義だったと思われる経験は、故廣松渉先生の哲学の講義へ出席出来たことぐらいで、他の授業は殆ど何の感銘も得ることができませんでした。
筆者は、六本木ヒルズに住み美女に囲まれた生活をしている方々に対しては、さほど羨ましいと感じたりしませんが(負け惜しみに聞こえるとは思いますが)、アメリカの片田舎にある伝統的なリベラルアーツ重視の学校(日本では知名度が低いですが)で勉学に励む方に対しては、羨望の思いを禁じえません。
教育は、形だけまねるのはすぐできますが、中身の充実には長い年月が必要なようです。マサチューセッツ州にあるいわゆる名門大学は、日本のどの大学よりも長い歴史を持っています。
日本も大学の独立性が増してきた今、カスタマー・ボイスに真剣に耳を傾けることにより、教育内容も充実したものになって行く事でしょう。
ノード
ノードは、成果物(<<artifact>>)に実行環境を提供する計算機資源のことで、ハードウエア資源やソフトウエア資源の両方を包括します。
ノードの例として、アプリケーション・サーバー(<<application Server >>)、クライアント・ワークステーション(<<client workstation>>)、携帯機器(<<mobile device>>)、組込み機器(<<embedded device>>)等が挙げられます。
ノードは、メタモデル的にはクラスの一種ですが、図H03のAppServer1のように、箱形のシンボルを使って表現します。(当然の事ながら、分類子の四角形とステレオタイプを用いて表すことも可能です。)
また、ノードのなかに成果物などを入れて、成果物がノードに配備されていることを示すことが可能です。
図H03では、ShoppingCart.jarとOrder.jarの二つの成果物が、ノードへ配備されていることを示しています。(また、図中の依存関係は、ShoppingCart.jarがOrder.jarに対して、何らか形で依存していることを意味しています。)
図H03の配備関係は、図H04のようにステレオタイプ<<deploy>>を用いて表すことも可能です。
図H03
図H04