ストラタジーナム メニュー

2006年10月25日水曜日

UML中級講座 第94回 遷移

最近は、書き物系の仕事が多く、生活が深夜帯のデスクワーク中心になってきたために、以前にも増して運動不足の状態に陥ってしまっております。
幸いにも、先日、オフィスの近所にフィットネス・クラブがあるのを偶然見つけ、さっそく入会しました。
以前ですと、このような出費は、馬鹿馬鹿しく感じ、飲み代に廻した方がましだと考えていたのですが、年のせいか、周囲に身体の不調を嘆く人も出始めて来ており、病院代だと思えば安いと、素直に払う気になりました。
入会したフィットネス・クラブは、都市部のそれらしく、高層ビルの最上階にあり、プールで泳ぎながら、外の風景を見下ろしたりしていると、一種不思議な感じがします。

遷移

遷移は、「遷移を引き起こすトリガー」、「ガード条件」、「遷移に伴うアクティビティ」の3つの要素によって定義され、一般的に、ステートマシーン図中では、トリガー名[ガード条件]/アクティビティ名の形で表現されます。
しかしながら、図D15の様に、トリガーをシグナルの表現で表す事も可能です。(プレゼンテーション・オプション)
また、同図のように、遷移に伴うアクティビティを、アクションを示す4角形や、シグナル送信(通常は、イベントの発生を意味し、そのイベント発生が他の遷移を引き起こすトリガーになる事ができます)の形で表現する事が可能です。



図D15


遅延可能トリガー

遅延可能トリガーは、トリガーの発生が保存され、別の状態への遷移があった時に再現される特殊なトリガーです。(遅延トリガーがさらに遅延される事も可能)
そして、遅延トリガーが受け入れ可能になり、遷移を引き起こすまでプールされます。
遅延トリガーは、トリガー名の後ろに、'/'とキーワード’Defer'を付けて表現します。
図D16は、[明かりが消える」トリガーは、2度遅延され、「コーヒーを注ぐ」状態への遷移を引き起こすまで、プールされる事を示します。



図D16