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2009年2月9日月曜日

OCRESブログ 第19回 データ中心 出版ー購読モデルについて

昨年末、茨城県の日立市にリアルタイム系ソフトウェア工学の講習会に講師として行った際、現地の方のご自宅に招待されると言う事がありました。

訪問したお宅は、山の中の山荘と言った風で、床も柱も調度品もすべてが木製で、いかにも趣味人的なお住まいで、筆者の住む都心のマンションとはすべてが正反対の趣でした。

筆者もかつては郊外に暮らした事もあったのですが、最近の都心回帰の波に流されて現在の住処と成りましたが、元来が自然派ですので都会暮らしもだんだん疲れて来ており、この山荘風のご自宅を拝見し、筆者もそぞろどこかへ自然回帰したくなって来ました。
真っ先にあたったのが、八ヶ岳近辺の高原ですが、時刻表を調べると東京まで片道4時間ぐらいかかり、往復8時間の通勤は極めて非現実的なので諦めました。

世界的に見ても、知識集約型産業は、大都会ではなく歴史的な中小都市、観光都市の近郊に発達していますが、これは単に効率だけが産業の鍵ではない事を暗示しているようです。

筆者の転地先ですが、今は鎌倉とか逗子・葉山辺りを検討しております。

データ中心・出版ー購読モデル について

OMGの標準の一つに DDS(Data Distribution Service)があります。
この仕様は、元々は軍事アプリケーション、特に分散ハード・リアルタイム系システムのために作られたものですが、面白い事に当初予想された分野を遥かに超えて普及してゆき、民需分野でも広く使われるようになって来ました。

標準仕様も商品と同じく、これは普及すると思ったものが案外流行らなかったり、ごく一部での使用のみを想定していたのに、予想以上に受け入れられたりするものですが、このDDSは後者の代表例として挙げられるでしょう。
この標準が広く受け入れられた最大の理由として、アーキテクチャの基本として「データ中心・出版ー購読モデル」を採用した事が挙げられます。
このモデルは、ご存知の通りOCRESにも出題されています(概念モデルが出題の対象。実装モデルは出題の範囲外です)。
このモデルは、非常に解りやすく、且つ緻密に出来ており、アーキテクチャとは何か?を考える上でも非常に役立ちます。

このたび、OMGのジョン・シーゲル博士(技術移転担当VP)がこのモデルとともに現在予定されているDDSの拡張計画について書き下ろしましたので、次回の組み込みプレスに投稿いたしました。( 14号と15号の2回)
ご興味をお持ちの方は、ぜひご参照ください。