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2007年6月6日水曜日

UML中級講座 第114回 インタフェースの拡張例

筆者が20代の頃、アメリカにしばらく住んでいたことがあったのですが、ご存知の通りアメリカの会社は4時過ぎぐらいになると社員が皆帰ってしまい、アメリカに来て間もない頃は、退社後の時間をどうやって過ごすかは、一つの重要な課題でした。
筆者が住んでいたのは、アメリカ南部の田舎町で(ノースカロライナ州の州都、ローリーと言う町です)、ゴルフ場とかテニスコートなどはやたらあるのですが、東京の六本木や渋谷のような若者が好みそうなナウい(死語 失礼)繁華街はありませんでした。たまに、職場の人間とゴルフをしたり食事をしたりする事はあったのですが、とても毎日と言う訳にはいきません。
日本にいる時は、テレビはほとんど見なかったのですが、退屈を持て余してスイッチを入れる事も多くなりました。しかしながら、言葉の問題もありますが、正直言って全然面白くなく、10分もするとテレビの前にいるのが苦痛になって来ます。
その当時、アメリカ人の友人で100チャンネル以上映るテレビを持っている人がおり、筆者も映るチャンネル数を増やす契約をしようかと相談した所、実は、彼自身もほとんど見ておらず、家族、特に子供が見ているだけと言うことが判明しました。彼は、「くだらない10個のチャンネルが、くだらない100個のチャネルになるだけだ。」と言い捨てていました。
個人差はあると思いますが、20〜30歳以降の男は段々テレビを見なくなっていく傾向があるように感じます。筆者も、小学生の頃はテレビが大好きで、ニュースと相撲以外の番組をほとんど見ない自分の父親を不思議な気持ちで眺めていましたが、気がつくと自分がそうなってしまいました。
たまに友人と旅行先の旅館などでテレビを見たりしますが、筆者などは10分も経たずに降参してしまいますが、中には1時間以上一心不乱に見入っている人がいたりします。「面白いか?」と聞くと、「いや全然」と答えながら平然と見続けていたりします。こういう人は、きっと長時間の座禅なども平然と組めるタイプでしょう。

インタフェースの拡張例

前回、プロファイルによって、ほとんど全てのUMLモデル要素を拡張出来るお話をしましたが、本日は、例としてインタフェースの拡張を見てみましょう。

図I-01の(A)図は、メタクラス”Interface”を拡張し、"Remote"と言う名前のステレオタイプを定義していることを示しています。
この絵は、いわゆるメタモデル図であり、言語を拡張していることを示しています。
この拡張により、ステレオタイプ<<Remote>>が、ユーザーモデル層で使用可能になります。
(B)図は、その表記例です。
この図中の「テスト」と名付けられたエレメントは、インターフェースの性質を引き継ぐと共に、「Remote」で定義された性質(メタ属性やアイコンなど)を継承します。


図 I-01