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2011年4月8日金曜日

日本型パターン その2

筆者は、この四月から大学の教師を兼務することになり、大学の先生方ともこの日本型パターンについて話をする機会が増えました(多くは、飲み会ですが)。

さて、筆者が少年時代、神戸の街で聞いたジョークに次のような話があります。
第二次大戦後の戦評で、兵士として最も優秀な兵はロシア兵だった。そして、下士官が最も優秀だったのは日本軍だった。士官(参謀)が最も優秀だったのはドイツ。そして将軍が最も優秀だったのはアメリカ軍だった。
 その当時は、旧日本軍は上層部へ行くほど人材が薄かったんだな、程度で聞き流してたのですが、改めて考えてみると、この傾向は多くの日本型組織に共通に見られるパターンです。
現代の組織に当てはめてみると、下士官、つまり現場のトップが一番優秀で、それより上位のポジションでは、上に行けば行くほど、そのポジションが求める能力が発揮できない、失われていく傾向にある、と言えます。
終戦後60年以上経ちますが、この日本型組織の特徴は、未だに引きずっているようです。