街を歩いていると、たまに昔流行ったビートルズのナンバーが流れていることがあります。
最近では、学校唱歌にも取り上げられているそうで、若い人にとっては音楽の教科書に載っている退屈な歌と言う印象があるようですが、これは致し方ない反応でしょう。
筆者の両親やその兄弟達は、所謂戦中派(この言葉もどの程度通じるのか危惧しておりますが)と呼ばれる世代で、筆者の少年時代には、彼らが酔っぱらって軍歌などを唄う姿を見て、鬱陶しく感じたものでした。
しかし、年月が経ち、自分が当時の彼らと同じ年ごろになった今、彼らの心境が多少理解出来るようになって来ました。
高校の同窓会名簿などを見ると、前後と比較して著しくの卒業生の少ない世代があります。この世代が戦中派の世代で、多くの人たちが戦争中に亡くなっています。彼らの青春時代は、まさに戦争下で、物心両面で強い制約下にあり、現代の青春とはまったく異なった姿をしています。
そして、彼らの青春の歌が軍歌だったのでしょう。
恐らく、筆者がビートルズを聞いて懐かしいと思うのと同様に、彼らも、軍歌を聴いて自分たちの青春時代を懐旧しているのだと思います。
軍歌が青春の歌であるとは、なんとも悲しい現実ですが、筆者を含め後生の人間に、それを禁じる資格はないと思います。
ステレオタイプの表示オプション
ステレオタイプは通常ギュメ(<<と>>)でキーワードを囲んで形で表現しますが、アイコンを用いてもっと図形的な表現をすることが可能です。ただし、これは文法的に可能だと言うだけで、皆さんのお使いのUMLツールがこのオプションをサポートしているかどうかは別問題ですので、ご注意下さい。
図I10は、メタクラス"Class"を拡張して"Clock"と言う名前のステレオタイプを作っていますが、この時に同時にアイコンも定義することが可能です。
図I10
図I11は、その表示オプションを示しています。
上段左の絵は、通常のステレオタイプの表現ですが、上段真ん中の絵は、ギュメで囲まれたキーワードの代わりに、アイコン(時計のシンボル)で表現しています。
また、上段右側は、四角形を用いずアイコンだけで表現しています。この表現が可能なのは、モデル要素が一つのステレオタイプのみの拡張である時です。
下段のように、複数のステレオタイプの拡張である場合は、アイコンだけの表現は、許されません。
また、複数のアイコンを一つのステレオタイプに定義する事も可能ですが、解り難くなるだけですので、通常は避けた方が良いでしょう。
図I11
もう既に、お気付きの方も多いと思いますが、実はUMLでは、このステレオタイプによる拡張のアイコン表現を標準に含んでいます。代表的なものは、アクター表現のスティックマンです。これは、ステレオタイプ<< Actor >>に定義されたアイコンです。