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2007年7月21日土曜日

UML中級講座 第117回 パッケージ(プロファイル)

明日からサンフランシスコで開催されるOMG/BPMシンク・タンクの参加のため、出張します。今週はそのために、てんやわんやで忙殺されていましたが、ようやく一息つく事が出来ました。

パッケージ

UML1.4では規定されず、UML2になって初めて定義されたものに、パッケージがあります。(プロファイルを置く場所としてのパッケージの意。図I06参照)

図 I06 プロファイル・パッケージ表示例
(このHomeと言うステレオタイプには、アイコン ”○ ”も定義されている。)

図I07は、Javaエンタープライズ・エディション用のプロファイルです。図で示されているように、プロファイルでは、独立して一からメタモデルを構築することは許されず、何らかの元になるメタモデルが参照されます。
この例では、”Componet”、”Artifact”、”Interface”が(元になる)参照されるメタクラスです。



図I07


また、参照されるメタモデルが、パッケージ内に無い場合は、他のパッケージからインポートしてきて利用します。図I08では、”Manufacturer”というプロファイル用パッケージが、JavaIntegerやColorと言う型をインポートしている状態を表しています。
また、”Factory”と言う名前の通常の(メタモデルではない)モデルパッケージに”Manufacturer”パッケージを適用(<<apply>>)しています。(パッケージの適用がUML2になって、初めて明示的に定義されました。)
この適用により、”Factory”パッケージでは、<<Device>>と言うステレオタイプや、”Volume”というタグ付き値(メタ属性)が、使用可能になります。

図I08