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2006年5月18日木曜日

UML中級講座 第33回 コンポーネントの内観表現

雨の日が続きますが、いかがお過ごしですか?
前回までは、外観表現について解説しましたが、本日は内観表現(ホワイトボックス表現)について、議論したいと思います。

内観表現(ホワイトボックス表現)

コンポーネントは、ブラックボックス表記のほかに、内部のプロパティやインターフェースを実現する分類子を表記したホワイトボックス表記が可能です。
このホワイトボックス図では、外部の振る舞いが、内部でどのように実現されているかを表現します。
なお、外部と内部の関係づけは、従属関係やコネクタで表現されます。

図G05



図G05はホワイトボックス表現の例です。コンポーネントの内部構造を示したもので、「OderEntry」「人」などのインターフェースを示す以外に、内部を構成するプロパティ(この図では、「オーダー見出し」や「オーダー項目」)や、このコンポーネントを具現化するための成果物(この図では、Order.Jar)(注)などが記述されています。

図G05に示される各区画は、コンパートメントと呼ばれ、パートやコネクタ、そして成果物を記入することが可能です。

(注: 成果物(Artifact)は配備図のところで詳しく触れます。)